Short Shorts Film Festival 2007
【拡大】 アカデミー賞公認の映画祭へ
2004年に米国アカデミー公認映画祭という名誉を受け、今年で9年目を迎えた「ショートショート フィルムフェスティバル」。
国内外で、"アカデミー賞に繋がる映画祭"という立ち居地を確立しつつあります。また、今年4回目の開催となるショートショート フィルムフェスティバルアジア (SSFFA)を「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2007」として、同時開催。
今年は、メイン会場としてラフォーレミュージアム原宿に会場を統一。SSFFとSSFFAの各プログラムを一挙上映。また、サテライト会場として、シネマヴェーラ渋谷でも開催。
ダイジェスト
特別プログラム目白押し「ショートショート フィルムフェスティバル アジア 2007」
今年で4回目の開催となる、「ショートショート フィルムフェスティバル アジア」 (SSFFA)。昨年の大好評にお応えし、今年も2つの映画祭が「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2007」として、同時開催いたしました。
今年は、韓国の人気俳優、ユ・ジテ氏と映画祭代表、別所哲也との対談形式のセミナーが実現。
また、清水崇監督(「呪怨」)/豊島圭介監督最新作「幽霊 vs 宇宙人」のプレミア上映や、日本が世界に誇る新鋭クリエイター集団、ジーニアス・パーティから湯浅政明監督にお越し頂き、「夢見るキカイ」(湯浅弘明監督)や柳楽優弥と菊地凛子が声優を務め話題となった「BABY BLUE」(渡辺信一郎監督)を含む3作品のプレミア上映など、盛りだくさんの特別プログラムをご用意いたしました。
全国6都市12会場&メキシコ開催
日本国内の開催では、東京・那須・名古屋・大阪・広島・沖縄の全6都市12会場にて映画祭を実施しました。今年は沖縄が5年ぶりの開催となり、異様な盛り上がりを見せました。
また、9月6日~13日までメキシコシティーにて、今年2年目となる「ショートショート フィルムフェスティバル メキシコ 2007」が開催されました。
世界66カ国、2000本以上の応募がありました
今年も世界中から2000本以上もの応募作品が集まり、21カ国より集められた選りすぐりの45作品が入選しました。
ショートショート フィルムフェスティバル アジア 2007では日本を含むアジア諸国17カ国から、11カ国45作品が選出
今年も日本を含むアジア諸国17カ国から集まった応募作品のうち、選りすぐりのハイクオリティーな作品45作品が入選しました。アニメーションやコメディー、社会性のあるドラマなどバラエティーに飛んだラインアップとなりました。
KMC(韓国ミュージッククリップ)大阪初上陸!
毎年、東京開催では前売りが完売してしまう程の大人気プログラム「KMC(韓国ミュージッククリップ)」。今年は、大阪開催での上映が決定し、ナショナルツアー初の試みとなりました。
コンペティションプログラム
インターナショナル部門
世界21ヵ国から集まった、日本未公開のショートフィルム45本をご紹介。
今年のインターナショナル部門は、例年にも増してハイレベルな作品が揃い、例年の5プログラムから6プログラムへと上映プログラム数を増やす結果となりました。また、近年俳優や女優によるショートフィルム製作が盛んに行われる中、ハリウッド女優、ジェニファー・アニストン初共同監督作品がインターナショナル部門にノミネート。様々な分野での、ショートフィルムへの関心度が年々高まっているのがわかります。そして、今年のメキシコ開催を記念して、昨年度のメキシコ開催で受賞・紹介されたメキシコ作品、4作品を招待上映しました。
アジア インターナショナル部門
2007年度は日タイ修好120周年を記念し、アジアマエストロとしてカンヌ映画祭でも高い評価を得ているタイの新鋭、アピチャッポン・ウィーラセタクン監督の「Luminous People」を特別招待上映。
オフィシャルコンペティションにおいては、質の高いアニメーション作品が目立ちました。また、29作品中6作品が女性監督作品ということで、アジア映画界に吹く"ニューウェーブ"を予感させるセレクションとなりました。
ジャパン部門
オフィシャルコンペティション作品以外に、文化庁委嘱事業NDJC※(若手映画作家育成プロジェクト)と SSFF & ASIAの支援で制作された、中尾浩之監督最新作「LINE」と昨年度のスーパードライアワード受賞者、大根田英俊監督のスカラシップ作品「天狗外伝」を特別上映。例年、海外で活動する日本人クリエイターの作品が増えつつある中、今年は戦争や社会問題をテーマとした作品が目立ちました。
特別プログラム
アカデミープログラム
米国アカデミー賞公認映画祭として海外でも注目されるSSFF2007では、昨年に引き続き過去のアカデミー賞短編部門にて受賞もしくは、ノミネートされた作品を特別上映。2007年度のアカデミー賞短編実写部門授賞作品「West Bank Story」や、ディズニー作品2作品(「Destino」「マッチ売りの少女」)などバラエティーに飛んだラインナップとなりました。
ドイツプログラム
SSFF2007では、ドレスデン国際ショートフィルム・フェスティバル(ドイツ)のディレクターを務める、ロビン・マリック氏のキュレーションのもと、ハリウッドで快進撃を続けるドイツの巨匠、ウォルフガング・ペーターゼン監督や、「ラン・ローラ・ラン」(1998)で一躍脚光を浴びたトム・ティクヴァ監督など、著名監督の初期作品を含む全7作品を紹介。
清水崇監督/豊島圭介監督「幽霊 vs 宇宙人」プレミア上映
『呪怨』の清水崇監督と、『怪談新耳袋ノブヒロさん』の豊島圭介監督が贈る異形ギャグエンターテイメント。最新作 「幽霊vs宇宙人」vol.3を日本プレミア上映致しました。両監督とも映画祭に参加し、ロビーにて新作DVDを手売りするなど、イベントは異様な盛り上がりを見せました。
韓国の人気俳優ユ・ジテがスペシャルセミナーを開催!~ 日韓ショートフィルム事情の現在 ~
ハーツリンク株式会社(www.hartzlink.com)提供による、韓国の人気俳優ユ・ジテ×別所哲也のスペシャルトークイベントを開催。2004 年カンヌ国際映画祭のグランプリ作品『オールドボーイ』 ('03)や、クォン・サンウとの共演で話題を呼んだ『美しき野獣』('06)で高い演技力を見せ、日本でのファンを増やしたユ・ジテ。彼が監督を務めた作品の上映を交えながら、俳優だけでなく、映画監督も務める彼独自の視点からショートフィルムの魅力を語ってもらうほか、韓国のショートフィルム事情などについても話して頂きました。
Genius Party <ジーニアス・パーティ>
「ジーニアス・パーティ」とは「アニマトリックス」や「鉄コン筋クリート」など、数々の先鋭的話題作を生み出し続けるSTUDIO4℃の下に、世界的に誇る気鋭の映像作家が集結した完全オリジナルパーティ・ムービー。
また、第57回カンヌ映画祭で最優秀男優賞に輝いた「誰も知らない」の柳楽優弥、そして本年度のアカデミー賞で話題をさらった「バベル」の菊地凛子。今、世界レベルで評価を受ける、人気と実力を兼ね添えた2人の初共演を声優という形で実現。 本映画祭では、この二人の共演作「BABY BLUE」(渡辺信一郎監督)を含む3作品を日本一般プレミア上映するほか、『Genius Party<ジーニアス・パーティ>』 に参加した湯浅政明監督(「夢見るキカイ」)による、トークイベントも開催。
韓国ミュージッククリップ
2004年のSSFFA第1回開催から大好評いただいている、韓国ミュージッククリッププログラム。今年は更に趣向を変え、近年韓国でブームになりつつある"ミュージックドラマ"をご紹介。
韓国の人気グループ、SHINHWAのメンバー、エリックが主演を務め、ウォン・カーウァイ監督の映画「いますぐ抱きしめたい」にオマージュを捧げた、韓国産ミュージックドラマ「Winter Story(冬話)」を日本プレミア上映。MCは昨年に引き続き、日韓音楽文化交流コーディネーターの古家亨氏。
ハリウッドへの道 ~セミナー上映会~
近年、メキシコ出身クリエイターのハリウッドでの活躍が目立つ中、昨年度のメキシコ開催で上映された作品4作品の上映と、メキシコ開催スタッフによる、現地の若手映画制作事情など、ハリウッド進出への秘訣を語るセミナーを開催。
TOHOシネマズ六本木ヒルズ
2006年に引き続き6月29日と30日の2日間、TOHO CINEMAS 六本木ヒルズにてオールナイト上映が行われました。
24:00~5:20という時間帯にも関わらず、たくさんのお客様にご来場頂きました。更に、特別上映として東京23区とヤクザをキーワードに製作された「893239(ヤクザ23区)」も上映。
オープニングイベント
今年の映画祭の最初を華々しく飾った「オープニングイベント」。記者発表を兼ねて行われたこのイベントでは、初の試みとして一般の方100名を抽選でご招待。話題賞、特別賞の授与や審査員の紹介など、多くのメディアが駆けつけました。
アワードセレモニー
アワードセレモニーを7月2日に開催。会場には、豪華審査員の面々を含む、約1700人のお客様が来場されました。北野武監督の「座頭市」で華麗なタップダンスを披露した"ストライプス"のパフォーマンスに始まり、次々と授賞作品が発表されていく中、会場が興奮の渦に包まれました。また2008年度に向けた「ストップ!温暖化部門」の設立に際し、若林正俊環境大臣から暖かいメッセージを頂きました。
審査員
紫舟 (書家)
寺島しのぶ (女優)
ロビン・マリック (ドレスデン映画祭ディレクター)
ユ・ジテ (俳優)
アワード
グランプリ 『Printed Rainbow(虹絵)』Gitanjali Rao 監督
【インターナショナル部門】
優秀賞/MoviePlus/Jupiter TV Award Bawke (パパ)/ Hisham Zaman
審査員特別賞 Never Like the First Time!(「初めて」は一度きり!) / Jonas Odell
FC東京学生審査員アワードLast Stop (終点)/ Greg Williams
オーディエンスアワードLonely Together (孤独なみんな)/ Trond Fausa Aurvag
【アジア インターナショナル部門】
優秀賞/都知事賞 Printed Rainbow (虹絵)/ Gitanjali Rao
オーディエンスアワードMandarin Ghost (マンダリン・ゴースト)/ Jeong-Gook Lee
【ジャパン部門】
優秀賞/都知事賞 An Electric Fan of Grandma (扇風機の気持ち)/山口智 Satoshi Yamaguchi
オーディエンスアワード Orizuru(オリヅル) /嵜野準也 Junya Sakino
話題賞 涙がただこぼれるだけ(Namidaga tada koborerudake)/松田聖子、ケイン・コスギ Seiko Matsuda, Kane Kosugi
特別賞 Room 10(10号室)/Jennifer Aniston, Andrea Buchanan