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【レポート】世界中から集まった監督・キャストが想いを熱弁、名子役達も登壇!、6/16、シダックス会場
会場MC・レポーターの溝渕俊介です。
渋谷はシダックス・カルチャーホールでの上映4日目は引き続き〔インターナショナルプログラム〕と〔アジア インターナショナル&ジャパンプログラム〕をお届けしました。上映作品の監督始め沢山の関係者に御登壇頂き、非常に充実したQ&Aセッションとなりました。
まずは…
〔アジア インターナショナル&ジャパンプログラム 2〕
『ラスト・エントリー』より、Jeanette Aw(監督)
御自身も女優として活動されているAw監督。実体験に基づいた物語でありながら、実際は劇中の「母娘」ではなく、Aw監督と「ゴッドマザー」(親代わりとなる存在)とのお話だったとのこと。「ゴッドマザー」の訃報を受けた後にメールが届き、まるで死後送られたメールのようだったシーンも、通信状況が悪くそのようになった実話から。資金面の質問もあり、「シンガポールでこのような映像を作るのは非常にお金がかかる」と説明。
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『止まるな』より、加藤大志(監督)、成瀬清春(出演)、松本大輔(出演)
普段はカメラマンとして活動されている加藤監督が数年前に強豪校の女子陸上部に取材に行ったのがこの作品を作るきっかけとなったとのこと。監督の印象を聞かれ、「何を考えているのかわからず、嫌われているのかなと思っていました」と成瀬さんは告白。監督は、撮影時に「エキストラを集めるのが大変でした」と苦労話も披露。
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〔インターナショナルプログラム 4〕
『青春のメロングラブ』より、Andrew Lee(監督)
「誰しも親友がいて、その親友と何かしらの理由で離ればなれになってしまった経験があると思います。そんなピュアな感情を描けたらと思いました。」と、Lee監督。オーストラリアの、実際に彼が生まれ育った地域で撮影したとのことで、「治安の悪いイメージを払拭したく、綺麗な風景、鮮やかな色合いを心掛けて撮影しました」と自身の故郷への愛も吐露する場面も。
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〔アジア インターナショナル&ジャパンプログラム 8〕
『それもまた人生』より、Abrar Athar(監督)
バングラデッシュの一般家庭の日常生活を描いた本作。劇中にはAthar監督の実体験の要素も散りばめられているとのこと。「映画の中での母親のモデルは私の祖母。面倒見がよく、包容力のある女性でした」と、監督。「バングラデッシュの家族、料理、学校、クリケット愛、等々の日常をわかって貰えたら。」
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『親戚に「まだ恋人いないの?」と聞かれたことはありますか?」より、Suebboon Kaewpaluek(監督)
ラインアップの中では異色のミュージカル短編映画。質疑応答では自身が作曲した劇中曲のことを聞かれ、「幼少の頃から多くの楽器に触れる機会があり、大学のミュージカルショーでは毎年音楽プロデューサーを務めていました」と音楽の経歴を説明。客席からは「今までみた長編映画や舞台のミュージカル作品の中で一番良かった」というコメントも。
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『カトンプールでの最後の日』より、Yee Wei Chai(監督)、Andrew Ng(出演)
シンガポールのテレビ局からの企画が発端となった本作。Chai監督は「シンガポールでは少年がコーチの首を舐めてしまうシーンが残念ながらカットされてしまいました」と話し、フルサイズで上映してくれたSSFF & ASIAに感謝の意を述べるシーンも。出演者のNgさんは、今回初めて完成作品を見たとのことで、「このような作品を手掛けた監督を誇りに思います」と感動を露わに。
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『桃の缶詰』より、川上信也(監督)、辻知恵(出演)、品田誠(出演)
普段はCMを手掛けている川上監督、映画を撮りたくて脚本を学び直しているとのこと。「作品が短いのですが、その分御覧になった方の想像する余白があるかと」と、監督。最後に登場するクジラの雲に関しての質問があり、「日本の伝統のお盆のアイディアから、死んだ男性の魂がクジラとして帰ってくることを描きました」という回答に海外のお客さんからは「なるほど」という反応が。
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〔アジア インターナショナル&ジャパンプログラム 1〕
『おねえちゃん』より、Feng-I Fiona Roan(監督)、Clifford Miu(アソシエイトプロデューサー)、Eva Du(出演)
幼い姉妹のお姉ちゃん役、Evaちゃんも登壇。「実生活では私が妹なんです」と、Evaちゃん。最後に姉妹がお風呂の中で手を合わせ一緒にシャボン玉を作るシーンはRoan監督の実体験によるもの。撮影のプレッシャーでカウンセリングに通う中その最後のシーンが思い浮かび、その瞬間にカウンセリングが不要になったというエピソードが会場から笑いを誘う場面も。
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『今夜新宿で、彼女は、』より、山田佳奈(監督 / 脚本)、広山詞葉(プロデューサー / 出演)
ほぼ出演者一人だけで台詞も多く、質疑応答では「どれくらいアドリブだったのですか?」と質問。それに対し山田監督がすべて台本通りだったと回答し客席からは驚きの声が。「公演のシーンでは主人公の寂しさを際立たせる為に馬の遊具を必ず入れて下さい」とカメラマンに頼んだという監督。『おねえちゃん』のRoan監督が「同じ女性として、こんなに素晴らしい作品を撮ったことに拍手を贈りたいです」と讃える場面も。
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『王様の選択』より、新谷寛行(監督)、曽田粋羽(出演)、室市雅則(原作)
「キャストはプロデューサーと相談して決めたのですが、まさか皆さん快諾して下さるとは思わず…皆さんとてもいい演技をして下さいました」と、新谷監督。監督という職業柄、「裸の王様」になってしまうことはありませんか?という質問に対しては「そうかもしれませんね」と笑いを交え回答。原作者の室市さんは「京都のバーでの会話が発端でした」と明かし、客席から驚きも。
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映画祭はまだまだ続きます!日本中のみならず世界中が注目する映画祭の20年目の節目となるイベント、是非お見逃しなく!
溝渕俊介がお送りしました。
Life is SHORT!