ショートフィルムとは、長いもので30分前後、短いものはわずか1分ほどの映画作品です。SSFF & ASIA のオフィシャルコンペティションでは、25分以内の作品を公募の条件としています。短尺とはいえ、ドラマ、アニメーション、ドキュメンタリーなど多彩な持ち味の作品があり、短い尺だからこそできる映像表現や、ウィットに富んだ物語が数多く制作されています。
ジョージ・ルーカス、フランシス・フォード・コッポラ、スティーブン・スピルバーグなど、その歩みをショートフィルムからスタートしている監督も少なくありませんし、著名な俳優が出演している作品も多数あります。また、ショートフィルムは若手映像作家が力を養うためのフォーマットであり、映画祭はまさにその登竜門といえます。未来の映像作家たちの可能性に、この映画祭で触れてみませんか。
映画祭の歴史
米国俳優協会(SAG)の会員でもある俳優 別所哲也が、米国で出会った「ショートフィルム」を、新しい映像ジャンルとして日本に紹介したいとの想いから1999年に創立。2001年には名称を「ショートショート フィルムフェスティバル(SSFF)」とし、2004年に米国アカデミー賞公認映画祭に認定されました。また同年、アジア発の新しい映像文化の発信・新進若手映像作家の育成を目的とし、同年に「ショートショート フィルムフェスティバル アジア(SSFF ASIA 共催:東京都)」が誕生しました。現在は 「SSFF & ASIA」を総称として映画祭を開催しています。
2018年度の来場者数は、22,301人。また、2018年に映画祭が20周年を迎えたことを記念し、グランプリ作品はジョージ・ルーカス監督の名を冠した「ジョージ・ルーカス アワード」となりました。 2019年1月には、20周年の記念イベントとして「ショートショートフィルムフェスティバル in ハリウッド」が行われ、2001年にSSFFで観客賞を受賞したジェイソン・ライトマン監督に、SSFF & ASIAから名誉賞が贈られました。SSFF & ASIAはこれからも若きクリエイターを応援します。
ショートフィルムはもう長編映画への登竜門ではない。
さまざまな分野のクリエイターが、敢えて作りたがっています。役者も出演したがっています。
さらに表現者として演じるだけではなくて、監督もしたい。
短編だからこそ描ける世界にみんな魅了されています。
ここまで短編映画への注目を熱くさせているのは、間違いなく映画祭代表の別所哲也さん!
昨年20周年を迎えたSSFF & ASIA。
また次の10年、20年に向けて新たな気持ちで映画祭を支えます!
短い時間の中、異国の文化、香り、考え方、ライフスタイルを感じ取れる一番近いものはショートフィルム。
開催期間中にこんな素敵な出会い、縁、そしてアットホームな雰囲気はほかに無い!
さぁ、今年も最高の時間を体感しましょう!
Life is short.
Ladies for Cinema Project
プロジェクト・プレゼンター 木村佳乃さんからのコメント
ヨーロッパ、南米、中東、アジア、様々な国や地域の女性の視点に共感したり、こんな現実があるのかとハッとさせられたりしました。無意識の内にも、女性であり、妻であり、母親であり、女優である私自身の、これまでの人生や日々の生活と照らし合わせて、その世界に入り込んでしまう作品も多くありました。私が彼女の立場だったら?私がこの子の母親だったら…?そして見終わった後、この作品を作り上げた監督や出演者たちを心から応援したくなりました。
また、自身の仕事に対しての勇気やエネルギーももらいました。ショートフィルムは短い時間だからこそ、作り手のメッセージが、まるで誰かへ宛てた手紙のように、色濃く表現されています。SSFF & ASIA Ladies for Cinema Projectのプレゼンターとして、映画祭を通じて、彼女たちの想いを世界に発信していくことができることを誇りに思います。