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【レポート】今話題のカンヌ映画祭出品作からもゲストが登場!6/8 表参道ヒルズSpace O会場
チャールズ・チャップリン。ジョージ・ルーカス。表参道ヒルズ2日目は、映画史に燦然と輝くレジェンド監督たちのショートフィルム(「アニバーサリープログラム1」)が上映されるなど、映画好きにはたまらない贅沢なラインナップとなりました。
さらに、是枝裕和監督のパルムドール受賞で話題となった「カンヌプログラム」には、『前へ進むとき』 のGrzegorz Mołda監督とAneta Romańska助監督が登場!
ポーランドの映画学校の卒業制作でもある本作は、保守的な学風と低予算という自由度のない環境下でつくられたとのこと。そんな現場でGrzegorz Mołda監督を支えたのが、学校、先生、友達、そして一緒にQ&Aに参加してくれた助監督のAneta Romańskaさん。まだワンシーンのアイデアしかない段階から作品制作に携わり、主人公のキャラクターや新しい登場人物の造形などを監督と一緒に膨らませていったといいます。
ちなみに、本作の上映時間は15分ぴったり。これはもちろん偶然の産物・・・ではなく、「ワンテーマをシャープに描くショートショートは、15分以内がベスト」というGrzegorz Mołda監督のこだわりによるものだそうです。
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本日のファイナルプログラムは、週末に向けての気分を華やかに盛り上げてくれる「ファッションショートプログラム」。『Grisha’s Guide To Kiev』のJordan Blady監督、Pavel Buryakプロデューサーが登場しました。
何種類ものスポーツウェアをパッチワークでリメイクした、ファッショナブルな出で立ちの若者・グリーシャが、地元キエフの街中をユーモアたっぷりに案内する『Grisha’s Guide To Kiev』。
どことなく力の抜けたセンスが光る本作は、LAとパリで活動するGrzegorz Mołda監督が、ウクライナのファッションに興味を持ったことがきっかけで、キエフ在住のPavel Buryakプロデューサーと出会い、誕生したそう。
もともとは、女性を主人公にするプランだったそうですが、オーディションでグリシアが入ってきた瞬間に、監督、プロデューサーともに一目惚れ。急遽シナリオを変更し、今のような作品に仕上がったといいます。
ストーリーを小気味よく展開させる音楽は、名画『タクシードライバー』でかかっていたジャズのイメージで、NY在住の作曲家に依頼したとのこと。
キエフのちょっとレトロな建物や町並みを映し出す観光映像でもあり、主人公・グリーシャのドキュメンタリーでもあり、若い男女のほのかなラブストーリーでもあるという、ファッションフィルムらしい自由度の高い一本でした。
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いかがでしたか?
「ファッションプログラム」に来場してくださったお客様は、やっぱりファッショナブルな方が多かったような・・・。
多彩なジャンルの作品をご用意しているSSFF&ASIAだから、あなたが「行きたい!」と思うプログラムもきっと見つかるはず!スケジュールをチェックして、ぜひ遊びにきてくださいネ。→http://www.shortshorts.org/2018/ja/schedule/
written and photo by チバアキフミ