タラは10代の女の子。唯一の家族はプライドの高い母親だが、タラの反抗的な態度が原因で２人の間には距離がある。そんな中、メイドのデヴィに惹かれていたタラは、母や社会を敵に回す覚悟で想いを行動に移していく。本当の自分とはいったい何なのだろう。

共依存と愛――。15歳の少年は、老婦人の家に養子として暮らしている。父親に再会したい一心で懸命に金を貯めていた彼には、兄弟として暮らす少年と少女がいた。実の親との再会を夢見る少年たちとは対照的に、軽度の発達障害がある少女だけが両親とのつながりを感じられずにいた。

お弁当は、食べる相手の人を思いやって作るもの。そして、作った人の想いを受け止めて残さず食べるもの。お弁当は、作る人と作ってもらう人の"ふたり"で食べるもの。そんなお弁当を、こよなく愛する青年の物語。

深夜、男は呪いのバスに乗り込んだ。

近未来の東京。６歳の少年裕太は、運動も勉強も全て家の中で行うように教育されている。誕生日の夜、兄の健二にそそのかされて、裕太はこっそりと家を抜け出す。