Special Program from Cannesカンヌプログラム
昨年カンヌで観たショートフィルムの数々は、そのどれをとっても独創的なものばかりだった。短い時間の中で、観客が素直に感動できるものもあれば、深く心に響くものまで多種多様。そんな中から今回は厳選された作品が届くという。日本で鑑賞できるカンヌプログラムに乞うご期待!(2016年カンヌ映画祭 短編部門・シネフォンダシオン審査員長 河瀨直美)
4時15分 世界の終わり4:15 P.M. THE END OF THE WORLD
Catalin Rotaru & Gabi Virginia Sarga/15:00/ルーマニア/ドラマ/2016
一人の男が道端であるヒッチハイカーを拾う。そのヒッチハイカーは男に世界の終りがすぐそこに迫っていると警告するが、男は彼は気が狂っていると思い気に留めなかった。この偶然の出会いが男の人生を変えるとも知らずに。
ビジネスBUSINESS
Malena Vain/19:25/アルゼンチン/ドラマ/2016
少女はギターを抱え、出張中の父が泊まるホテルを訪ねてきた。一度はアルゼンチンに住んでいた父だが、いまでは時々出張で来るだけ。ごく普通の時間、とりとめのない会話。そして2人が過ごす小さな部屋に、また朝がやってくる。
サイレンスThe Silence
Ali Asgari & Farnoosh Samadi/15:00/イタリア,フランス/ドラマ/2016
イタリアにやってきたクルディスタン難民の母娘。病院を訪れた際、言葉がわからない母に通訳する役目の娘が、黙ったままだった。
好きにしなFine
Marta Hernaiz Pidal/15:28/ボスニア・ヘルツェゴビナ、メキシコ/ドラマ/2016
ある日アパートの玄関前に現れた見知らぬ女。どうやらここに居着く気でいる女を見て、アパートの主人はひどく嫌がった。あの手この手で座り込み女を追い払おうとするが、「好きにしな」の一言で華麗にかわされてしまう。2人の攻防は意外な展開に。
アラン・ワールドThe Alan Dimension
Jac Clinch/8:47/イギリス/アニメーション/2016
アラン・ブラウンは特殊能力で物事を予知することができた。人間の運命や…あるいは朝ごはんも。でもウェンディはその“1つ先を読む能力”との結婚生活に耐えられなくなっていた。